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会社を褒めても志望動機にはならない
よくある間違い
例えば、銀行志望の方と会うと、こういう志望動機をよく聞きます。
「銀行は公共的な存在であり、経済の根幹を担う会社だからです。 また、銀行は物を扱わないので、担当者の魅力で勝負する世界だということにも強い興味を持ちました。 その中でも御社は都市銀行であり、提供できるサービスの量、 マーケットの広さは、地銀と比べ物になりません。 そこに魅力を感じ、御社を志望しました。」
この場合、面接官の回答はこうです。
「そんなこと知ってますよ。」
人事は褒められ慣れている
なぜ上記の志望動機ではいけなかったのでしょうか。
それは、志望動機が「会社を褒めただけ」になっていて、「志望する理由を言っていない」からです。 実は上の志望動機はパンフレットに書いてあった
「公共的な存在」
「担当者の魅力で勝負する業界」
「サービスの量、マーケットの広さが圧倒的」
という会社の長所を3つを挙げただけのものです。 こういう志望動機はパンフレットさえ読めば誰でも書けますから、 人事はもう何百回、何千回とこういった「会社を褒めただけ」の志望動機を聞かされているわけです。
当然ですがこれでは人事にいい評価をもらうことは困難です。
理由を話そう
ではいったいどうすればいいのか、というと、「褒める」のではなく「理由」を言えばいいのです。
例えば上記の志望動機の場合であれば「公共性の高い会社」に何故行きたいと思うのか、 その理由を語りましょう。 ただしここで気をつけることは「一般論」を書かない、ということです。 例えば「公共性が高いことは素晴らしい」なんて書くだけでは理由になりません。 あくまで理由は「自分が会社を選ぶ理由」ですから、「自分がこういう生き方をしてきたから」とか、「将来こうなりたいから」など、 自分自身の視点から語ることが大切です。
志望動機が出来ていなくても1次面接くらいは通るかもしれませんが、その後の選考で徐々に 厳しくみられるようになっていきます。 自分の志望動機が「会社を褒めただけ」になっていないか、 一度しっかり確認してみましょう。